ときやど

酸ヶ湯

酸ヶ湯温泉は、青森県八甲田山のふもとにある一軒宿。 温泉を口に含むと非常にすっぱく、pHが2を下回る強酸性の温泉です。その特殊な泉質から、江戸時代から湯治に訪れる人が多く栄えていたそう…

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酸ヶ湯温泉は、青森県八甲田山のふもとにある一軒宿。 その名の通り温泉を口に含むと非常にすっぱく、pHが2を下回る強酸性の温泉です。その特殊な泉質から、江戸時代から湯治に訪れる人が多く栄えていたそうです。 世界有数の豪雪地で、なんと一年間の積雪深を足し合わせると17mにもなるといいます。 そのような半年は雪に覆われるところに、ときやど最大規模の140部屋を抱える大旅館があるとは、到底予想がつきませんね。 江戸時代から続く湯治文化の名残から140のうち90部屋は湯治部といい、自炊の長期滞在客向けに簡素な部屋が並んでいます。 その湯治棟は現在7棟を数え、そのほとんどが歴史ある建物です。特にずらりと戸が並ぶ廊下は壮観。 館内は複雑に廊下がつながり、誰もが一度は迷うでしょう。そのため館内には方向案内がたくさん吊り下げられており、これまた素晴らしい風情を出しています。

そして名物は、ヒバ千人風呂。160畳の広さに柱が一本もない、驚異的な木造建築です。 浴槽だけでなく建物も、水に強いヒバで造られ、入浴者を圧倒しています。

そのような、少し温泉文化の時代をさかのぼったような風景が残る酸ヶ湯。青森県を訪れたら、少し足を延ばしたい目的地です。

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