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富士屋ホテル/日本館

明治18年、現在の花御殿の前あたりに計6棟建設された。和風建物とも呼ばれていたようであるが、中には二棟洋風意匠の入ったものがあった。

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日本を代表するクラシックホテル、富士屋ホテル。
明治中期の建物に現在でも宿泊できる宿はとても珍しい。
2020年完成したリニューアルを機に、徹底調査!

日本館の歴史


明治18年、現在の花御殿の前あたりに計6棟建設された。
和風建物とも呼ばれていたようであるが、中には二棟洋風意匠の入ったものがあった。
客室部は左右対称で真ん中がへこんだ形で、計10部屋が収まっていた。
その北側に洋風の4部屋があり、客室は全部で14部屋だったようだ。
さらにその山手には階段を昇って大部屋があり、川手に階段を降りると中部屋がある。
降りて左手に進むと調理場・食堂棟があり、右手に進んでさらに降りると門柱横の小さな部屋に出る。
これらはあまり手を加えられることなく使われているが、食堂棟のみ外観に変化がある。
庇と屋根の間に段差が生じており、屋根が少しかさ上げされたようだ。詳細は全く不明である。
関東大震災では全壊の憂き目に逢ったが、10室の宿泊部は修復されて山口正造の私邸として使われた可能性がある。
またアイリーとハーミテイジに竣工年を挟まれているが両者は番号が連続しており、この日本館には部屋番号がなかったのであろう。

日本館の年表


明治18年(1885) 和風建物六棟竣工、14部屋
~明治39年(~1906) 食堂屋根改築
大正12年(1923) 震災、全壊
旧番号旧分類旧バスタブ扉上窓新番号建設年
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し八畳間 × 欄間解体1885
無し六畳間 × 欄間解体1885
無し六畳間 × 欄間解体1885
DX…Deluxe TwinTW…Historic Twin

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